その女性は、気になっている二人の男性について質問しました。私は、それぞれの男性について彼女に伝えましたが、それでも彼女は行き詰っていました。彼女が、どちらの男性がより彼女にふさわしいかと私に尋ねたので、私はその答えを彼女に伝えました。それでも、彼女は満足していませんでした。そして私は、実はどちらの男性も彼女にはふさわしくないと伝えました。
「では、私はどうすればいいのですか?」と彼女が尋ねたので、私は彼女にどちらの男性のことも忘れて前に進むべきであることを伝えました。すると、彼女は
「そんなことは考えたこともありませんでした」と言いました。彼女にとって、どちらの男性も理想の相手ではなかったのですが、ふたりともそれぞれいい人なので、どちらかを選ばなくてはいけないと思い込んでいたのです。時間のプレッシャーが、彼女に必要のない選択を強いていたのです。
四択問題の解答が「いずれも該当しない」である場合があるように、人生においても「いずれも該当しない」こともあるのです。