
カフ(ハワイ古代宗教の司祭・仏教では僧侶にあたる)である私は、時々食べ物に祈祷(ブレッシング)をしてほしいとお願いされることがあります。もちろんその願い自体は、良かれと思ってのリクエストです。しかし、実はこれは不必要なことです。なぜならば、食べ物を作るための食材、料理するために集められた人々、地球、太陽、雨の全てはブレッシング(神の恩恵)だからです。
キリスト教徒の人が食事の前にみんなでお祈りをする目的は、人々と食べ物の恵みを認識することです。人々と食べ物の恵みを認識すると、自然とあなたの中の感謝の意(こころ)が鼓舞されます。お祈りとは、感謝の気持ちを表現することなのです。
サンクスギビング(Thanksgivingとは、アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日に行われる感謝祭のことを指す)は、年に一度のイベントではなく、毎日、毎時間の行われるイベントです。あなたが自分の人生でブレッシング(神の恩恵)を認識するたびに、あなたはまた人生における優美を認識しているのです。私たちの人生が優美で溢れていることが分かるようになるためには、曇りのない謙虚な心と思考を持つ必要があります。そして、その優美溢れる人生を理解した瞬間にあなた、平和と幸福に包まれるでしょう。