カフ(kahu)と言う言葉は、ハワイ語でも新しい言葉です。
これは、カフナ(kahuna)の短縮形です。
カフナとは、特定の美術、技術、技能、知識と知恵の体系を極めた者、つまりマスターです。
今日のカフナとは、宗教的職能者や呪術医といった存在ですが、それもまたカフナの種類のひとつです(明確にするために、記述しておきます)。例えば、カフナ・ラアウ・ラパアウ(kahuna la’au lapaau)とは、植物療法とヒーリングのマスターのことであり、またカフナ・プレ(kahuna Pule)とは、祈祷のマスターです。
カフの意味は、祭司または導師(キリスト教の司祭や神父と同義語)です。
学問的に調べたわけではありませんが、個人的には、カフとは、カフナを和らげて、受け入れやすいバーションにしたものなのではないかと思います。
なぜなら、伝統医学が白人の侵略者によって非合法化されてしまったからです。
もちろん、すべての白人が侵略者なわけではありません。
もしそれが事実だとしたら、5世代前にハワイにきた私の先祖である日本人も侵略者となります。
地元民の間でカフナの代わりに、カフが使われるようになったもう一つの理由は、カフナは、人を呪って殺すことができると知られていたからです。
カフナは恐れられていたため、その恐怖との関連から逃れるために、カフという短縮バージョンが生まれ、再定義されたのだと私は思います。
(つづく)