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  • 執筆者の写真acimajp

(続)生命の樹への帰還(2-2)


歴史的に見て、恐竜のような大きな生物は、壊滅的現象が起きると生き延びられませんが、人類は自分達が設計した世界に向かって動いているように見えます。

地球は「よい」ものではないと決め、ゆっくり改造しています。

植物であれ昆虫であれ動物であれ、私達の生存を脅かすものはすべて、いつの日か殲滅させられ、人間をサポートするものだけが残りそうです。

クマやライオン、トラ、パンサー、サメなどは、たとえ生存を許されたとしても、動物園か保護区域内でしか見られないようになるでしょう。

地球は温室とクローン肉工場を持つ宇宙船になるでしょう。

食べ物は農場で育てたり収穫したりするものではなくなり、実験室で育てられるようになるでしょう。

ネイティブアメリカンが自分達を呼ぶ際に使う「大地の人々」は絶滅しているでしょう。

神が「よい」と讃えたものはすべて、地球と人類の改造の過程で消し去られたり、修正を施されたりするでしょう。

地球を実験室にすることの是非を問うのは、無意味かもしれません。

人口が爆発的に増えているため、避けられないでしょう。

小惑星が地球に衝突して多数の死者が出るような事態でも起きないかぎりは。

イブが善悪の智恵を手に入れたいという抗いがたい誘惑を感じたように、人類の運命も、私達が計画した進路を辿っているようです。

人類が智恵をうまく使えるようになるのに、遅すぎることはありません。

生命の樹を求めることは、まだできるのです。

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