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ダレル・ハラダ

(続)生命の樹への帰還(3-2)


正しいか間違っているかという固定した考えは、相互理解を通して秩序を創り上げるのに役立ちますが、ひとつの家族やコミュニティ、社会、文化が、相手を理解できなかったり、受け入れられなかったりすると、戦争に至ることが珍しくありません。

皮肉なことに、戦争が終わると、そして戦争の過程を通してすら、対立する立場の人々が相手を認めはじめます。

そもそも理解することを目標にしていれば、相手を認めて感謝することで、戦争は防げます。

これが対話の目的です。

もちろん、理解が問題なのではなく、領土などの資源を手に入れたいという欲深さが対立を招くこともあります。

欲深さが原因の場合でも、しっかり耳を傾けてコミュニケーションを取れば、欲望の根源にある不安を和らげることができます。

資源を巡って争う代わりに、対立する立場の人々が共感を持ち、進んでお互いを助けようとすれば、欲深さは減って、戦争を避けることができます。

相手を認めることは、人々が互いをよりよく理解して対立を避けるための、とてもパワフルなツールです。

(つづく)

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