思いやりは、やさしさと混同されることがよくあります。
多くの人にとって、やさしさと思いやりは同じものです。
思いやりには、自分または他者の苦しみという要素が含まれます。
つまり、優しさとは思いやりの要素のひとつであるため、混同されてしまうのです。
現代の世界では、自分の苦しみを管理する効果的な方法が教えられていないだけでなく、自分たちを効果的にケアする方法も教えられていません。
現代の世界では、「苦しみ」とは、避ける、逃げる、否定する、立ち向かう、または麻痺するまで放置するものだと私たちは教えられています。
苦しみをケアする方法とは、贅沢をすることでも、買い物をすることでも、長期休暇を取ることでもなければ、酒を飲んだり、バカ騒ぎすることでもありません。
私はなにも楽しむことが悪いことだと言っているのでありません。
しかし、あなたやほかの誰かが苦しんでいる時にすべきことは、苦しみに寄り添うことです。
逃げたり、拒んだり、立ち向かったり、否定したり、麻痺するまで放置するのは、苦しみを長引かせるだけです。
笑いをこらえるのは不可能だと思ったことはありませんか?
悲しみや別の感情においてもそれは、同じことです。
しかし私たちは幼い頃から、泣いてはいけないと教えられてきました。
2、3歳児を泣き止ませることはほぼ不可能です。
トラックや飛行機など、もっと興奮するもので幼児の気を引くことができればその限りではありません。そして5歳くらいで、私たちは皆「泣かないプロ」になります。。
涙をこらえて、強力かつ本当の感情を抑え込むことができるようになった私たちは、自分自身に不正直でいることを学ぶのです。
そして、徐々に本来の自分から離れていってしまい、ある日完全に道を見失ってしまうのです。
人は、道を失うと人生の危機に直面するか、または「自分探し」を試みます。
自分探しを始める人の多くは、精神的探求者(Spiritual Seeker)になります。
ところが、多くの精神的探求者は、誤って…(つづく)
(つづく)