みんなが恐怖を感じています。
不安になっています。
新型コロナウィルスに感染するのが怖いですし、死ぬのも怖い。
愛する家族が感染するかもしれない恐怖や、経済的な不安もあるかもしれません。
最近、「恐怖」こそが悪いものである、つまり敵であるという考え方をする人が増えています。
「恐怖(fear)」は、口にしてはいけない言葉、追放されるべき言葉となりました。
恐怖に対する恐怖も多く存在しています。
そして、まるでハリーポッターの物語の中で「ヴォルデモート」の名を「口に出してはいけない」のと同じように、「恐怖」は口に出してはならない言葉となりました。
「恐怖を怖がる」のは非生産的ですが自然な反応であるため、客観的に考えることは困難です。
自然な反応であるがゆえに、恐怖を否定したり抑え込んだりするのも効果的ではありません。
では、何が効果的なのかというと、恐怖と共に在ることを学び、また恐怖に反応しない術を身に着けるのです。
このスキルを学ぶことは非常に効果的ですが、達成するには能力が試されます。
しかし、時間と労力をかけるだけの価値はあります。
(恐怖に対して)無反応になれる能力から得られるどんなに小さな進歩も、必ず大きな利益をもたらしてくれるからです。
(つづく)