平和の中に在りながら、恐怖心をコントロールする方法 Part 4


(前回の続き)

一つだけ確かなことは、脅威に対して恐怖心を感じることは、恐怖をコントロールする最良の方法ではないということです。

恐怖心は、きっかけとしては有効です。

野生動物や昆虫、有害植物などの外的な脅威は、知識や経験によって対処することが可能です。

場合によっては他のものより簡単に学ぶことができるものもあります。

しかし、最も学ぶことが難しい脅威とは、他の人間に関するものです。

人間は、故意に人を欺いたり、狡猾である場合もあります。自責の念すらない人もいます。

どのような人が信頼できるかを学び、自分が常に不安を感じ、疑い深く、防御的でいることなく、実行可能な戦略を立てることは容易なことではありません。

これついては、予感に関する投稿で書いています。

十分な情報がなくとも、直感を正しく適用することで自分を守ることができます。

しかし、それも多くの訓練を必要としますし、信頼を築くための練習です。

例えば、後ろを振り返るな、といった簡単なメッセージなどから信頼を築いていくことができます。

信じられないかもしれませんが、驚き反射のような非自発的な恐怖への反応もコントロールが可能です。仏教僧のマチウ・リカールは、とある研究室でこの能力を披露しました。

『デストラクティブ・エモーションズ(Destructive Emotions)や『ウィズダム・オブ・フォギブネス(Wisdom of Forgiveness)という本には、このことが書かれていますが、この能力を手に入れるには、普通の人には考えられないほどの訓練時間を要します。

スピリチュアル・マスターたちは、オリンピック選手のように、人間的に可能なことを見せてくれますが、実際にそれらを成し得るほど努力する人はほんの一握りです。

すべての恐怖は、正しい知識と練習によってコントロールすることができます。

それは、火を使った料理ができたりや自転車に乗れるようになるのと変わりません。

その脅威に、潜在的利益がある場合は、コントロールがより難しくなります。

例えば、友達を作ったり、誰かをデートに誘ったり、実際にデートに行ったり、結婚したり、仕事を決めたり、転職をしたり、情熱を追い求めたりといったことは、それに該当します。

また、誰かに振られたり、離婚したり、離職したり、ガン宣告されたり、病人を介抱したり、愛する人を失ったりする辛いこともあります。

これらは、ほんの一部の例です。

最近でいうと、世界的なパンデミックや我々人間が免疫を持たない未知のウイルスなども同様です。致死率の高いこのウイルスに怯えながら、私たちは新しい生活様式に順応しなければいけません。

この新型コロナウイルスのパンデミックは我々人類に数々の試練を与えています。その一つ一つ、どれをとっても驚異的なものばかりです。

すべての試練に落ち着いて、優雅に、穏やかに、そして愛情を持って順応することは可能です。

戦略さえあれば、知性はそれに集中することができ、原始的で反射的な脳が主導権を握りパニックになることを防ぐことができます。

知性を優位に立たせることで、脳の原始的な部分を訓練し制御できるようになるのです。

しかし知性だけを働かせることで、冷淡で堅苦しい人間になってしまうこともあります。

そのため知性と感情をバランスよく保つことが必要です。

精神的なダメージを対処する時に知性だけに頼ってしまうと、本来であればその傷ついた感情を処理する必要があるにもかかわらず、その感情を押さえつけてしまう。

そのため知性は賢明で思いやりのあるものでなければいけません。

(つづく)

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