アロハ、みなさん
ハワイは、多くの人々によって失われたムー大陸の中心であったと考えられています。
ムー大陸については、とても多くの推論が存在し、また彼らの多くが、大陸が海に沈んだと信じています。
大陸が単なる陸地と考えれば、それは合理的と言えます。
しかし海の奥底には多くの陸地があり、水で覆われています。
海は、素晴らしい資源です。
私にはムー大陸が、火の輪にさえぎられた水の大陸に視えます。
つまり、太平洋に接触しているすべての陸地が、ムー大陸の一部だという意味です。
他の多くの大陸がそうであるように、異なる人々が同じ陸地に暮らしています。
ムー大陸にも、異なる人々が暮らしているのです。
ハワイ人の視点では、人々とは、人間だけでなく、すべての命あるものも含まれます。
鳥や魚、鯨、イルカ、オキアミ、海藻、さらには植物や石も地球の家族の一部です。
石には、魂が宿っています。
なので、ハワイの石を勝手に持ち帰ろうとした人には、石を返却するまで災難が続くのです。
石には仕事があり、自身の目的を果たすために戻りたいという願いをもっており、その願いが一見したところ災難の原因になるのです。
石が帰路についた途端に災難が終わります。
石は、その人(または人々)の災難を願っているわけではありません。
ただ、石自体がバランスを失ったため、それを持っている人の人生のバランスも崩れてしまうのです。
バランスを失うと、不調和となり、それが災難のように見えるのです。
私のようなカフ(古代ハワイ宗教の司祭)が、石を仕事から解放してあげることができる場合もありますが、必ずそうできるわけではありません。
石の目的を変えられないこともあるからです。
その場合、石の魂はその本来の目的を果たさなくてはなりません。
(つづく)