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平和の中に在りながら、恐怖心をコントロールする方法 Part 3


(前回の続き)

私たちは今、未知の恐怖という最悪の種類の恐怖の対処を迫られています。

実際、最近ご相談があったすべてのクイアントさんのご質問の背景にも、これが理由として存在しています。

しかし、鑑定結果を聞くだけでは効果的ではないどころか、さほどの満足感も得られないでしょう。

例えば

「今、何が私たちを殺そうとしているのですか?」という質問に対して、

正しい答えは、

「新型コロナウィルスです」となりますが、それを知ったところで解決方法は見出せません。

この問題を解決するには、検査やワクチンなどの複数の解決方法が必要です。

仏教には未知の恐怖に対処する上で、優れた実践方法がいくつもあります。

仏教では、人生に内存する予測不可能性を受け入れています。

確かに私は、今までも正しい予知を可能としてきました。

しかし、クライアント自身が戦略的かつ積極的にならない限り、行動の変化を起こさせるという点では非効率的だと考えます。

予知を最大限に活用するには、その予知に対して本人が戦略的であると同時に、積極的にアプローチしていく必要があるのです。

聖書に、

「人々は、都市の破壊を見るために引き返してはいけない、さもなくば流されるだろう」という件があります。

「流されるだろう」は、予知であり、

「後ろを振り返るな(引き返してはいけない)」は、戦略です。

しかし、それを聞いていたひとりの人物が振り返ってしまい、その人物は塩の塊となってしまいました。

人には、どうしても我慢できないことがあります。

内部意識をよりうまくコントロールするには、訓練が不可欠です。

仮に、あなたは自分が亡くなる日を知っていたとしましょう。

それを知ったことで、あなたの生き方はどのように変わると思いますか?

もしもその日が近ければ、何も失うものがないあなたは、とても大胆な行動をとるでしょう。

一方、その日が今から30年から40年先の将来だとしたら、行動はあまり変化しないかもしれません。

このウイルスの脅威は、比較的強度が低く、また長期間に渡る対応を迫られていることがこのウイルスへの対応を難しくさせています。

またおかしなことに、私には日々の感染者数や死亡者数を知ることが、この悲劇の規模に対する人々の感覚を鈍らせているように思えます。

更に、これらの数字については、検査を受けた人口が少なければあてにはならない数字です。

それに、皆さんの多くは、愛する人を失うかもれないことのほうが心配なため、自分自身がこの困難を乗り越えられるかどうかについて考えることもしません。

私たちの周りにも、医者から減量したり血圧を下げないと、心臓発作を起こす可能性が高まると言われても、その言葉を無視したことにより、結局心臓発作を起こしてしまった人がいませんか?

与えられた情報をもとに効率的に行動できる能力が、予知の限界です。

(次回に続く)

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